非常勤スタッフとしてクリニックに応募する際、よくある疑問が「土日に働けないと不利なのか?」という点です。特に育児や家庭の事情がある人にとっては、土日勤務が難しいケースも少なくありません。
しかし、現実的には“土日に勤務できるかどうか”は、非常勤採用の大きな分かれ目になります。この記事では、クリニック院長の視点から、非常勤で採用される人の条件と、土日勤務がなぜ重視されるのかを解説します。
クリニックが非常勤を採用する理由
多くのクリニックでは、常勤スタッフを中心にシフトを組んでいます。非常勤スタッフは、
- 常勤スタッフが対応しにくい時間帯(平日午後〜夕方、土日)
- 突発的な欠員
- 繁忙期
といった“人手が足りない時間”をカバーするために募集されています。
つまり、すでに人が足りている平日午前などには、基本的に非常勤の枠は必要ないのです。
土日勤務は「穴を埋める人材」として重宝される
院長の立場から見ると、土日や夕方の時間帯に出勤できる非常勤スタッフは非常にありがたい存在です。
なぜなら、
- 常勤スタッフは家庭の都合で土日休みを希望するケースが多い
- 学校行事や家庭の事情で急に休みが出やすい
- 土日は患者数が多く、業務量が増えがち
だからです。特に365日診療を行っているクリニックや、休日にも対応する体制を敷いている施設では、土日出勤可能かどうかは採用の決め手になりやすいです。
「土日は無理」=採用見送り?
もちろん、家庭の事情があること自体はマイナス評価にはなりません。ただし、
- シフトの融通が利かない
- 「この時間帯に人手が欲しい」という希望に応えられない
という状況では、採用を見送られる可能性が高くなります。
また、
「週3回、午前中だけ働きたい」
といったシフト希望は、院長側からするとすでに人手が充足している時間帯であり、追加で雇う理由が見出しにくいのが正直なところです。
採用を勝ち取るためにできること
1. 土日どちらかだけでも出勤できるよう調整する
土日両方が無理でも、**「隔週で日曜なら出られます」**など、調整可能な姿勢を見せるだけで印象が大きく変わります。
2. 平日午後〜夕方に勤務できることをアピール
家庭の事情で土日が無理な場合は、平日の午後〜18時頃まで勤務可能といった希望を伝えるのも有効です。クリニックによっては夕方の人手不足を補いたいケースもあります。
3. 柔軟なシフト希望を出す
「週によって勤務曜日の調整も可能です」
など、固定ではなくフレキシブルに働ける意思を示すと、院長側もシフトを組みやすくなります。
院長からの本音アドバイス
非常勤スタッフに求めるのは、「足りないところを支えてくれる存在」です。
「この時間帯は出られません」
「土日は難しいです」
というスタンスだと、どうしても採用を見送らざるを得ません。
一方で、
「家庭の事情があるけれど、できる範囲で貢献したい」
という気持ちが伝われば、採用側も柔軟に対応しようという気持ちになります。
まとめ|採用のカギは「どこで役に立てるか」
非常勤として働くなら、「どの時間帯でクリニックの力になれるか」を自分の中で明確にし、それを面接でしっかり伝えることが重要です。
土日勤務が難しくても、
- 平日午後のサポート
- 突発的な欠勤時の代替要員
- フレキシブルなシフト対応
など、他の強みを打ち出すことで採用される可能性は十分あります。
まずは自分の生活と、クリニック側のニーズの接点を見つけてみましょう。
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