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クリニックって暇そう?現場を知らない人が誤解しがちなこと

「クリニックって病院よりも患者数少ないし、のんびり働けそう」——転職を検討している看護師や医療事務の中には、そんなイメージを持っている方も少なくありません。しかし、現場を知っている院長やスタッフからすると、それは大きな誤解です。

この記事では、実際のクリニック勤務の実態と、転職前に知っておくべきポイントを詳しく解説します。

目次

クリニックは“少人数で回す医療機関”

1人のスタッフに求められる業務の幅が広い

病院と違って、クリニックでは限られた人数で業務を回します。そのため、看護師であっても診療補助だけでなく、清掃や受付の補助なども担う場面が多くなります。

医療事務も、受付・会計・レセプト業務に加え、患者対応や電話対応まで幅広い業務が求められます。

マルチタスク能力が求められる

診療中に急患が来たり、電話が鳴ったり、検査が必要になったりと、現場では常に複数のタスクが同時に動いています。限られた人数でこれらをこなすには、柔軟に動ける力と臨機応変な判断力が必要です。

忙しさの“ピーク”が読みづらい

午前・午後で波がある

病院とは違い、クリニックは午前診療・午後診療で区切られていることが多く、それぞれの時間帯で患者が集中します。予約制であっても急な来院や発熱外来が増えれば、待合室が一気に満席になることも。

院長が1人で全患者を診察する

総合病院では複数の医師で分担しますが、クリニックでは院長1人で全患者を診るケースがほとんど。スタッフもそれを支える体制が必要です。

「病院よりラク」は大きな勘違い

精神的な距離の近さがプレッシャーにもなる

クリニックでは患者との距離が近く、顔見知りになることも多いです。信頼関係が築きやすい一方で、クレームも直接的になる傾向があり、対応力が求められます。

「自分がいないと回らない」責任感が必要

少人数だからこそ、誰かが欠けると業務に大きな影響が出ます。体調管理や休みの調整にも気を配る必要があります。

院長からのひとこと

クリニック勤務は決してラクではありません。むしろ、自分の判断で動ける人、気配りができる人、責任を持って行動できる人に向いています。「のんびり働けそう」というイメージだけで来てしまうと、ギャップに苦しむことになります。

まとめ|“誤解”のない転職で後悔しない選択を

クリニック勤務には独自の忙しさや責任があります。病院との違いを正しく理解し、自分の働き方や価値観と照らし合わせたうえで判断することが、後悔しない転職につながります。

「想像と違った…」とならないよう、現場のリアルを知ったうえで一歩を踏み出しましょう。

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この記事を書いた人

24歳医師免許取得、29歳専門医資格取得。34歳クリニック開業。自身のクリニックへの応募者たちを数多く見てきて「クリニックへの転職活動で損をしている方が多い」と感じサイトを立ち上げた。
履歴書や面接のポイント、クリニックで求められる人材像など、開業医のリアルな視点を発信することで、クリニックへの転職を考える方のサポートになればと考えている。

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