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シフト希望が通らない?院長が本音で考える「採用の分かれ目」

「平日午前だけ働きたい」「土日は無理」――こうしたシフト希望がある方にとって、非常勤の仕事探しは思った以上に難航することがあります。クリニック側から採用を見送られる理由は何なのでしょうか?今回は、院長が本音で考えている”採用の分かれ目”について、現場視点から解説します。

目次

非常勤スタッフの採用は“穴埋め”が目的

クリニックが非常勤スタッフを募集する理由の多くは、常勤スタッフでは対応できない時間帯や曜日を補うためです。

常勤スタッフで埋まる時間帯

平日午前は常勤スタッフのシフトで回ることが多く、追加で非常勤を必要とする場面は少なめです。つまり、応募が多い時間帯=枠が少ないというミスマッチが生じやすいのです。

非常勤に求める“柔軟さ”

・午後の診療時間(15時以降)
・土日、祝日
・GWや年末年始などの繁忙期

これらの時間帯は常勤スタッフが対応しづらいため、非常勤にとっては“入りやすい”チャンスです。希望のシフトを通したいなら、こうした時間帯に出勤できる柔軟さが求められます。

「午前のみ・週3日希望」の落とし穴

働く側からすると理想的に思える「午前だけ、週3日勤務」。しかしクリニックにとっては採用判断に悩むパターンです。

丸1日勤務できる人の方がありがたい

午前だけ来られる人が3人いるより、1日通して勤務できる人が1人いる方がシフトが組みやすく、教育コストも少なく済みます。

家庭の事情は理解されるが、条件は重要

子育てや介護などで勤務時間に制約があるのは当然のことです。ただし、それがクリニックのニーズと合致していないと、どうしても採用は難しくなります。

採用されやすくなる工夫

・午前午後どちらも出勤できる日を作る
・月に数回は土日勤務が可能
・繁忙期だけはフルで出られるなどの柔軟な提案

こうした条件提示ができると、採用の可能性が一気に高まります。

院長の本音:「必要なのは戦力としての柔軟性」

私たち院長が非常勤スタッフに求めているのは、人数合わせではなく「今足りない部分を支えてくれる存在」です。そのため、

“午前中しか出られません”
“土日は家庭の都合で無理です”

といった制限があると、どれだけ素晴らしい経歴や人柄であっても、現場のニーズに合わず不採用となることがあります。

まとめ|“通る希望”と“通らない希望”を見極めよう

転職活動では「自分が働きたい時間」だけでなく「クリニックが必要としている時間」を意識することが重要です。

・通りやすい希望:午後・土日・通し勤務などのニーズが高い時間帯
・通りにくい希望:午前のみ・週2~3回・平日のみ

自分の条件を見直し、少しでも柔軟に調整できると、それだけで採用率はグッと上がります。

“自分も、クリニックも、お互いに無理なく続けられる働き方”を見つけることが、非常勤採用の成功のカギです。

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この記事を書いた人

24歳医師免許取得、29歳専門医資格取得。34歳クリニック開業。自身のクリニックへの応募者たちを数多く見てきて「クリニックへの転職活動で損をしている方が多い」と感じサイトを立ち上げた。
履歴書や面接のポイント、クリニックで求められる人材像など、開業医のリアルな視点を発信することで、クリニックへの転職を考える方のサポートになればと考えている。

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