転職回数が多いと、どうしても書類選考の段階で不利になるのでは……と不安になる方も多いでしょう。実際、院長や採用担当者の中には「長く勤めてくれそうな人」を優先する傾向があります。
しかし、職務経歴書の書き方次第で印象を大きく改善することは可能です。この記事では、転職回数が多くても好印象を与える職務経歴書のコツと、採用されやすくなる工夫を紹介します。
転職回数が多いと何が問題?
「またすぐ辞めるのでは?」と思われがち
多くの採用担当者がまず懸念するのは「また短期間で辞めてしまうのでは?」という点です。特にクリニックでは即戦力かつ定着性のあるスタッフが重視されるため、転職回数が多い人は慎重に判断されます。
一貫性がないと“軸がない人”に見える
職種や診療科、業種がバラバラだと、「なんとなく辞めて、なんとなく次へ移っている」と受け取られかねません。目的意識を持っていたとしても、書き方次第では伝わらないことも。
印象を改善する職務経歴書の書き方
1. 職歴を時系列で端的にまとめる
職務経歴書は見やすさが命です。職歴が多くても、各職場での「期間」「職種」「業務内容」「退職理由」を明記し、一覧性を意識しましょう。
2. 共通点やスキルの一貫性を強調する
「受付対応」「レセプト処理」「患者対応」など、複数の職場で共通して経験した業務やスキルを抜き出して、自己PR欄で一貫性をアピールしましょう。
例:
どの職場でも、患者さまとの丁寧なコミュニケーションと、正確なレセプト業務に注力してきました。多様な環境で経験を積んだことで、柔軟な対応力を身につけています。
3. 退職理由は前向きに簡潔に
退職理由を長々と書くとネガティブな印象を与えることがあります。「経験の幅を広げるため」「家庭と両立できる勤務体制を求めて」など、前向きで納得感のある表現にしましょう。
4. 最後に“これから”を伝える
転職歴を並べるだけではなく、
- 今後どう働きたいか
- クリニックでどのように貢献できるか
といった未来志向の記述を加えると好印象です。
院長目線|転職回数が多い人に求めること
私たち開業医が書類を見る際、「なぜそんなに職を変えてきたのか?」という疑問がまず浮かびます。
でもそれ以上に大切なのは「これからどうしたいのか」が伝わるかどうかです。
・もう落ち着いて長く働きたいという意志があるか?
・今までの経験がこのクリニックでどう活きるのか?
ここが明確であれば、転職回数は大きなマイナスにはなりません。
まとめ|転職回数が多くても“伝え方”で変わる!
転職回数が多いこと自体がNGではありません。ただし、その理由と背景、そして今後の展望をしっかりと説明できるかがポイントです。
職務経歴書は“過去の履歴”ではなく、“未来への意欲”を伝えるツールです。
書き方の工夫次第で、あなたの経験は大きな武器になります。
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